2021年6月8日火曜日

歯は人生のパートナー









こんにちは。院長の小山です。

6月4日 は6(む)4(し)にちなんで、「むし歯予防デー」とされ、さらに、4日から10日までの一週間は厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会などが実施する『歯と口の健康週間』とされています。

 普段私たちが食事や会話を楽しめるのは、健康な歯と口があってこそ。

 永久歯の数は全部で28本、親知らずを含めると32本あるので、「1本くらい歯がなくても大丈夫」と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。

 1本でも歯を失えば、口内環境は大きく変化します。

 「見えない場所だから」「他の歯でも噛めるから」

 といってそのまま放置していると、全身の健康にも影響が…。

 今回は「大切な歯を失ったときに起こる影響」について詳しくご説明します。

 

  

◆本当に怖い歯の喪失!

 歯は本来、隙間なく並ぶことでバランスを保っているため、1本でも歯を失うと隣り合う歯が傾いてきたり、かみ合う歯が浮いてきたりして、「歯並び」や「かみ合わせ」が悪くなります。

 その結果として、顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こす可能性も。

 また、残っている歯に余計な負担がかかるため、他の歯の寿命を縮めることにもなりかねません。

  






 

  


歯の重要な役割といえば食べものを「噛む」ことですが、歯を1本でも失うと噛む力は低下し、いずれ全身の健康にも影響が及びます。

 そのひとつは、胃腸への影響です。

 食べものをよく噛んで食べると、だ液がたくさん分泌されます。

 この「だ液」に含まれる消化酵素には消化を助ける働きがあり、胃腸への負担を和らげてくれているのです。

 しかし、噛む力が低下して食べものを飲み込むようになると、だ液の分泌も減って胃や腸に負担がかかってしまいます。

 また、「噛む」ことは、脳の働きにも影響を与えます。

 よく噛むと脳の働きが活発になりますが、反対に噛む回数が減ると、脳への刺激も減少します。

 残存歯が少なく治療をしていない人は20本以上歯が残っている人に比べ、認知症発症リスクが最大で1.9倍になるというデータも…。

 

 



◆顔がゆがみ、発音も悪くなる

 歯を失って食べものが噛みにくくなると左右どちらかの歯で噛むようになり、顔がゆがんでしまう恐れが。

 しかも、前歯がなくなると歯の隙間から息が漏れ、正しい発音も難しくなります。

 話し相手に「聞き取りにくい」なんて言われたら、会話も楽しめません。

  

 

◆歯にも寿命がある?

 皆さまは、歯の寿命をご存じでしょうか?

 日本人の「歯の平均寿命」は約50〜65年。

特に奥歯は抜けやすく、前歯より10年以上寿命が短いこともわかっています。

 失った歯は二度と戻ることはありませんが、

・入れ歯
・ブリッジ
・インプラント

補うことは可能です。

 もし歯を失ってしまったら、早めの治療をご検討ください。

 






 

  


 

◆日頃のケアと定期検診で歯を失わない努力を!

 歯を失う主な原因は、むし歯と歯周病。

歯の寿命を延ばすためにも、日頃のケアと定期検診が大切です。

 80歳になっても自分の歯を20本以上残すことを目標に、むし歯・歯周病予防に努めましょう!

 

 

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