こんにちは。院長の小山です。
5月5日は「こどもの日」でしたが、「端午の節句」でもありましたね。
鯉のぼりや五月人形を飾って、お子さんの成長をお祝いしたご家庭もあるのではないでしょうか?
日々の生活の中で、お子さんの成長を感じる場面はたくさんあると思いますが、歯の生え変わりもその一つでしょう。
乳歯は生え変わりますが、永久歯は生え変わりません。
子どもの頃から歯みがき習慣を身につけ、むし歯を予防し、一生自分の歯でお食事を楽しんでいただきたいと思います。
さて、みなさんは「むし歯はうつる」ということをご存知でしょうか?
正確にいうと、むし歯がうつるのではなく、「むし歯菌」がうつります。
むし歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。
しかし、お父さんやお母さんの口から「だ液」を介してうつります。
◆「どんなとき」にうつる?
むし歯菌はだ液に含まれるため、
・スプーンやコップなど食器の共有
・食べ物の口移し
・キス
・熱い食べものをフーフー冷ます
によって感染します。
特に感染しやすい時期は、生後19ヶ月~31ヶ月の間。
『感染の窓』と呼ばれる時期になります。
◆妊娠中に増えるむし歯菌
お父さんお母さんのお口の中にむし歯菌が多いと、お子さんへの感染リスクも上がります。
大切な赤ちゃんの歯を感染から守るためにも、親御さんのお口のケアは大切です。
特に、お母さんの場合は妊娠中のつわりで食生活が乱れやすく、口内環境が乱れがちに。
むし歯や歯周病になりやすいので、いつも以上に入念なケアを心がけてください。
ブラッシングができない時でも、軽く口をゆすいでおくのがお勧め。
お茶やお水を飲んでおくだけでもむし歯予防になります。
そして、安定期に入ったら歯のクリーニングを行い、むし歯があればぜひ治療を受けましょう。
◆むし歯になりやすいところ
乳歯がむし歯になりやすい主な場所は、
・奥歯や、上の前歯の「歯と歯の間」
・歯と歯ぐきの境目
・奥歯の溝
最初に生えてくる永久歯、通称「6歳臼歯」も歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすい場所です。
重点的にケアしましょう。
◆乳歯のむし歯も放置はNG
一見、「乳歯は生え変わるし、むし歯になっても問題ないのでは?」
と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。
乳歯にむし歯があると、むし歯菌の数が増えて、すぐ下に控えている永久歯にも悪い影響を与えます。
特に、3歳を過ぎるとむし歯が急激に増加するので、3歳までの予防も欠かせません。
感染に気をつけるのはもちろん、ダラダラと食べないなど、「むし歯になりにくい習慣」をつくりましょう。
歯科医院では治療だけでなく、ブラッシング指導なども行っています。
大切なお子さんがむし歯になる前に、ぜひ親子で歯のメインテナンスにいらしてください。
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医療法人 小山デンタルクリニック