こんにちは。院長の小山です。
暖かな日も増え、キャンプやピクニックなどのレジャーを楽しむ方も多いかと思います。
しかし、アウトドアは天候に左右されてしまうため、予定していた計画が中止になってしまった…というケースも起こり得ます。
こうした「予期せぬ中断」が起こると、楽しい気分も台無しになってしまいますよね。
実は、歯科においても『中断』が皆さんの「不幸」につながってしまう場合があります。
それは、歯科治療の中断です。
◆リスク1.治療が長引く
むし歯の治療を進めていくと、「仮詰め」や「仮歯」といった処置を行う場合があります。
これらは、文字通りちゃんとした「つめもの」「かぶせもの」を作っている間、患部を塞いでおくための仮のもの。
すぐに外す前提のため、外れやすく、材質も脆いのですき間が生じやすくなっています。
「もう痛くないから」と、自己判断でうっかり通院を止めてしまうと、むし歯が再発する場合や、治療開始時より悪化してしまう、ということもしばしばあります。
また、「型取りを終えたあと」の中断にも注意が必要です。
あまり長く放置すると、再び型取りをしてつめものやかぶせものを新しく作り直さなくてはならない場合もあるため、無駄に治療期間が延びてしまうことになります。
◆リスク2.歯の寿命が短くなる
治療の中断には、「歯の寿命が短くなる」というリスクもあります。
たとえば、仮歯や仮詰めをしたところは細菌が溜まりやすく、中断して放置すると新たなむし歯ができてしまいます。
特に、むし歯が神経にまで達してしまうと、神経をとらなくてはならず、歯の寿命が著しく短くなります。
また、神経をとり除いた後などに行う「歯の根の治療」の中断も注意が必要です。
むし歯になりやすいだけでなく、根っこが弱くなっているため、割れたりヒビが入ったりしやすくなります。
そうなってしまうと「抜歯」せざるを得なくなることが多いため、「歯の根の治療」は必ず最後まで受けましょう。
そして、「歯周病治療の中断」も歯の寿命に大きな影響を及ぼします。
歯周病は、進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。
その原因が「歯周病菌」であり、すみ家となっているのが『歯石』です。
そのため歯周病の進行を食い止めるために、「歯石の除去」を行っていきます。
しかし、治療を中断してしまうと、何百億という細菌が、歯石に隠れて増殖しながら歯を支える骨を溶かし続け、やがては歯が抜け落ちてしまうのです。
◆リスク3.治療費が高くなる
リスク1、リスク2からもわかるように治療を中断すると、治療のやり直しや、さらなる悪化の原因となります。
それによって当然、時間も治療費も余計にかかってしまいます。
中断せずに最後までしっかり通院することで得られるのは、歯の健康だけではありません。
貴重な時間を無駄にせず、経済的な負担を抑えることにもつながるのです。
むし歯や歯周病といったお口の病気は、放っておいても自然に治る病気ではありません。
誤った状態で放置すると、確実に悪化します。
私たちが「治療は終わりました」とお伝えするまで、欠かさず通院を続けてください。
もし、急用などでやむを得ず来院できないときには、必ずご相談ください。
皆さまの大切な歯を残すため、私たちが全力でサポートさせていただきます!
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